
「アートビレッジボイス」Vol.60(冬季号)が発行になりました。
今号のトップは3月の「KAVC・オン・ステージ」で司会をしていただく落語家・桂九雀さんのインタビューを掲載しています。長年舞台に立たれてきた九雀さんに表現者としての心得を聞く事ができました。
さて当ブログで「アートビレッジボイス」と連動して掲載している「AROUND THE KAVC」の第3弾です。
今回は新開地の喫茶店「コーヒーの店 アキラ」です。
同店は知る人ぞ知るホットケーキが絶品のお店。その味は女性だけではなく、男性ファンの心もがっちりつかんでいるみたいですよ。
ぜひKAVCご来館の合間に立ち寄ってみてください。
「AROUND THE KAVC」 Vol.3『コーヒーの店アキラ』
旧きよき純喫茶が集まる新開地で、自家焙煎のコーヒーと銅板で焼くホットケーキを出してくれる喫茶店がある。2代目水江さん夫妻が切り盛りするこのお店は昭和40年に創業。親戚が近くで営む雀荘「平和荘」の出前からスタートした。新開地が賑やかだった当時はバーテンが3人もいたが、それでも回らないくらい忙しかったという。
キッチン奥には水江さんご自慢の小さな焙煎機が鎮座。自家焙煎は「新鮮で変わらない味をお客さまに出したい」という想いで4年前から独学で始めた。少し苦味のあるコクの深いコーヒーに行き着くまでに、焙煎方法や豆のブレンドを何度も試行錯誤した。
当時から変わらない味で人気のホットケーキ400円は、熱伝導の良い銅板でじんわり丁寧に焼く。一度に4つまでしか焼けないので、たくさんのオーダーが入ると少し待つことになるが、それも手作りの醍醐味。素朴で懐かしい味わいのホットケーキはふかふかでしっとり。この味を求めて、通の客も多く訪れるとか。
地元の馴染み客とグルメ通が集う店内は、今日も昭和当時から変わらないゆるやかな空気が漂っている。
神戸市兵庫区水木通1-3-14 078-575-3102[8:00~20:00]第2・4木曜休